グリムの森

経験したことのないような大雨が、各地で降り続いています。
そうかとおもえば、日照りで水がない地方もあります。
それは世界規模の災害のようです。
各地で大きな地震も発生しています。
そんな災害に暑さが追い打ちをかけています。

ほんのひとときでも心穏やかにすごせますよう、語りの森がお役に立てればと願っています。

以前にご紹介した『グリム兄弟ー魔法の森から現代の世界へ』⇒こちら、に、グリム童話にとっての森にどんな意味があるのか書いてあって、おもしろかったので、すこうし紹介します。

自分を殺せという王の手紙を持ってお城に向かった若者は、とちゅう、森の中で道に迷ってしまいます・・・三本の金髪を持った悪魔
親指小僧は旅を続け、森の中で盗賊の一団に出会います。・・・親指小僧
あるとき、森の番人が、森の中に入っていくと、木の上から子どもの鳴く声が聞こえました。・・・みつけどり
白雪姫は森の中を走って行きました。・・・白雪姫
ヘンゼルとグレーテルは、森の中で、両親を待っているうちに眠ってしまいました。・・・ヘンゼルとグレーテル
若者が森の中に入っていくと、ひとりの男が大きな木を引っこ抜いていました。・・・六人男世界をのして歩く

などなど。
グリム童話の主人公たちは、ことあるごとに森に入っていきますね。
そして、森の中で、道に迷います。けれども、そこで人生に大きな意味を持ったものと出会います。自分の運命を変えるものと出会う場所が、森です。
森の中で賢さを身につけ、偉業を成し遂げてもどってくる。

グリム兄弟は、『古いドイツの森』という雑誌を刊行していたそうです。
グリム兄弟にとって、物語のなかの森は自然の森ではなく、自由で魅惑的で危険だけれど、そこに分け入ることで、自分たちドイツ民族の習慣・法律・文化の本質的な真実を見つけることができると考えていたのだろうということです。
伝承文化=森
ということです。

いまわたしが子どもに語るとき、森は心理的な未知の世界の象徴と感じています。
「おいしいおかゆ」の女の子は、森から宝のなべをもらい飢えから救われるばかりでなく、宝を正しく使うことで町を救います。
そんな力を与えてくれる森は、グリム兄弟にとっての森と本質的にはおなじ意味があると思います。
孤立的に語られているからこそ、グリムの時代にも現代にも通じるのでしょう。

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今日のホームページ更新は《外国の昔話》キューバに伝わっている「ふたごの兄弟」です。聞いてください、語ってください。

 

2 thoughts on “グリムの森”

  1. わたしは森のイメージがなかなか持てませんでした。
    日本の森とはずいぶん違うので、外国の映画やドラマに出てくるどこまでも続く大きな林のようなうっそうとした森を、昔話の場面と対応させながらつかんでいった感じです。
    「ふたごの兄弟」なんともおめでたい話ですね!
    結婚式が三組合同で行われる結末は初めて読みました。
    「赤いこびと」もとっても面白かったです。
    こちらはオーストリアの昔話なんですね。
    よくあるパターンと言えばそうなんですが、それでもロマンチックやなと思ったり、言葉が辛辣やなと思ったり、いろいろたのしい内容でワクワクしました。

  2. ジミーさん、コメントありがとうございます。
    おはなしも読んで(聞いて?)くださってありがとうございます。

    今は映像が発達していて、身近に世界の景色が見られますね。そんな番組が大好きで、日常的に日本じゅう世界じゅうを旅してます。
    ヨーロッパの森は、木と木のあいだが、日本に比べて広いですね。白雪姫が走っていくイメージがしやすいです。日本の森は森というより山だから、のぼったり下りたりだし、木と木のあいだが狭いから、根っこややぶに引っかかって白雪姫は走れないですね~~~

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