6月更新  byヤン

やっと更新しました。
毎月発信するはずが、5月はとんでしまいました〜
≪語るために≫
「日常語で語るには1・2」
私たちはテキストを覚えて語りますね。
で、その語りのテキストを作る、作り方を書きました。
まったく初めてのかたは、これを読んだだけでは難しいかもわかりません。
今年度も日常語入門講座をしますので、予習として読んでおいてくださいね〜
再話を勉強なさっているかたは、よくわかってくださると思います。
参考にして挑戦してみてください。
すでに日常語で語っておられるかた、ご自身の方法と照らし合わせてご意見いた
だけると嬉しいです。
予告!
このページ、次の更新では「おはなしの選びかた」「語りに向くテキスト」を書
きます。
これで予定していたテーマは終わります。
そのあとは、≪おはなし日記≫などで出てきた疑問を考えていきたいと思います。
もし、取りあげてほしいテーマがありましたら、どんどん出してくだ さいね。
≪おはなし日記≫に投稿してくださってもいいし、≪お問い合わせ≫に書いてくだ
さっても結構です。
よろしくお願いします。
≪日本のおはなし≫
「さるの海岸見物」
この原話(『出雲の昔話』所収)を見つけたのはお話を初めて間もないころです。
出雲の土地言葉で語られていますが、きちんと注がついているので意味はよくわ
かります。
でも、この土地言葉では、このまま覚えて語ることはできませんでした。
それで、自分の言葉に直しました。どうしても子どもたちに語り伝えたかったの
です。
まだ、再話の「さ」の字も知らなかった頃のことです。
低学年から高学年まで、数えきれないほどの回数を語りました。
ふだんの生活の中で、幼い子どもは、深い気持ちもなくアリや虫を殺します。
そして、殺した命が二度と生き返らないことを、身をもって理解します。衝撃と
ともに。
そんな経験はみなが持っています。だから、子どもは、さるのしたことを残酷だ
と一方的に非難はしません。
むしろ、さるの立場で聞いている子どもは、自分の経験に照らし合わせてはっと
します。
そして、かにをだんごに丸めて返事させようとするさるの行為を、子どもは「我
がままだ」とは考えません。
さるの祈るような思いが分かるからです。共感です。
だから、返事が返ってきたとき、子どもは救われたような嬉しそうな顔をします。
そして、「ものいうても返事するもんがおらなんだらあかんなあ」というテーマ
をすっと受けとめてくれます。
以前、6年生に語ったとき、あとでひとりの男の子が目を赤くして、こっそりい
いに来てくれました。
「昔話はいいなあ。死んでも生き返るから」
この子は幼稚園のときから昔話を聞いてくれていた子でした。
ちなみに、ずっとあとになって、松谷みよ子さんの再話による絵本『さるのひと
りごと』が出版されました。
「雨の日も晴れの日も泣く」
こんなおばあさんいてますよね。
あ、私自身かも(笑)
大人どうしで楽しむおはなし会のおまけにどうぞ。
≪外国のおはなし≫
「ジャックが幸運をみつけに行く話」
イギリスのジェイコブズのおはなし。
ストーリーはグリムの「ブレーメンの音楽隊」と同じですね。
でも、ジェイコブズのほうは、ストーリー展開を楽しむだけでなく、むしろくり
返しの面白さに重点があるように思います。
だから、繰り返しのリズムを楽しみつつ、場面が分かるように語るのが、ちょっ
と難しい。再話もね、難しい。
「脱穀」って、耳で聞いてわかるかな?「麦を打つ」にしようかな、と迷いまし
た。でもそれでは正確じゃないしね。
「殻竿」。大人でもたいていはわかりませんね……。「さお」からイメージできる
かな、と思い切りました。
リズミカルに語ることで、少々知らない言葉があっても楽しめると思います。
子どもが尋ねたら、あとで説明するといいですね。
≪問い合わせ先とリンク集≫
「東アジア民話データベース」をみてください。 
「日本民話データベース」がリニューアルされました。
以前も興味深かったのですが、おもしろい情報がたっぷりです。
活用させていただきましょうね。
  ヤン

4 thoughts on “6月更新  byヤン

  1. 語るために
    「日常語で語るには 2」より
    『そして、願わくば、私達の祖先たちがお話にして伝えてきた「生きるための知恵」を、さりげなくそっと子どもたちに伝えるこができれば最高!です。』
    まさに、私もそう思っています。
    激しく同意。

  2. 私も激しく同意!
    私の中では、子どもとしゃべっている延長上に おはなし がある感じです。
    放課後、うちに来た子たちは、私の顔を見るなり「なぁ、石、この部屋にもあんの?」とか「ほら、見て!このシール赤ずきんやで」とか、今の今までおはなし会をしていて、その続きの会話のように、普通にしゃべり始めます。私はもう、楽しいし、かわいいし(本当は、おはなしについて根掘り葉堀り尋ねてみたいところですが、そこはぐっとガマンして)色々おしゃべりします。
    方法は何でもええんです。
    この子たちに「好きやで~」「楽しいこと色々あるで~」「どんなことがあっても大丈夫、何とかなるで~」を伝えたい!(まさにこういうのが、生きる知恵、生きる力 につながる と思っています)
    おはなしって手っ取り早い!
    ヤンさんポンさんの言うてる事に、スゴく近しいものを勝手に感じて、うれしくなってまた長くなりました。すみません~

  3. さるの海岸見物…
    思い出しました…
    私もアリの巣をつぶしたり、トカゲのしっぽをちぎったり、ありとあらゆることをやってました…
    アリさん、トカゲさん、虫さん、ごめんなさい…
    子どもの頃のかぶの懺悔です…
    ここに書くなって?

  4. ぽんちゃん、かぶちゃん、激しく同意してくださってありがとぉ~
    さるの海岸見物、みなさん語ってみてくださいね~
      ヤン

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