日別アーカイブ: 2015年6月28日

6月更新  byヤン

やっと更新しました。
毎月発信するはずが、5月はとんでしまいました〜
≪語るために≫
「日常語で語るには1・2」
私たちはテキストを覚えて語りますね。
で、その語りのテキストを作る、作り方を書きました。
まったく初めてのかたは、これを読んだだけでは難しいかもわかりません。
今年度も日常語入門講座をしますので、予習として読んでおいてくださいね〜
再話を勉強なさっているかたは、よくわかってくださると思います。
参考にして挑戦してみてください。
すでに日常語で語っておられるかた、ご自身の方法と照らし合わせてご意見いた
だけると嬉しいです。
予告!
このページ、次の更新では「おはなしの選びかた」「語りに向くテキスト」を書
きます。
これで予定していたテーマは終わります。
そのあとは、≪おはなし日記≫などで出てきた疑問を考えていきたいと思います。
もし、取りあげてほしいテーマがありましたら、どんどん出してくだ さいね。
≪おはなし日記≫に投稿してくださってもいいし、≪お問い合わせ≫に書いてくだ
さっても結構です。
よろしくお願いします。
≪日本のおはなし≫
「さるの海岸見物」
この原話(『出雲の昔話』所収)を見つけたのはお話を初めて間もないころです。
出雲の土地言葉で語られていますが、きちんと注がついているので意味はよくわ
かります。
でも、この土地言葉では、このまま覚えて語ることはできませんでした。
それで、自分の言葉に直しました。どうしても子どもたちに語り伝えたかったの
です。
まだ、再話の「さ」の字も知らなかった頃のことです。
低学年から高学年まで、数えきれないほどの回数を語りました。
ふだんの生活の中で、幼い子どもは、深い気持ちもなくアリや虫を殺します。
そして、殺した命が二度と生き返らないことを、身をもって理解します。衝撃と
ともに。
そんな経験はみなが持っています。だから、子どもは、さるのしたことを残酷だ
と一方的に非難はしません。
むしろ、さるの立場で聞いている子どもは、自分の経験に照らし合わせてはっと
します。
そして、かにをだんごに丸めて返事させようとするさるの行為を、子どもは「我
がままだ」とは考えません。
さるの祈るような思いが分かるからです。共感です。
だから、返事が返ってきたとき、子どもは救われたような嬉しそうな顔をします。
そして、「ものいうても返事するもんがおらなんだらあかんなあ」というテーマ
をすっと受けとめてくれます。
以前、6年生に語ったとき、あとでひとりの男の子が目を赤くして、こっそりい
いに来てくれました。
「昔話はいいなあ。死んでも生き返るから」
この子は幼稚園のときから昔話を聞いてくれていた子でした。
ちなみに、ずっとあとになって、松谷みよ子さんの再話による絵本『さるのひと
りごと』が出版されました。
「雨の日も晴れの日も泣く」
こんなおばあさんいてますよね。
あ、私自身かも(笑)
大人どうしで楽しむおはなし会のおまけにどうぞ。
≪外国のおはなし≫
「ジャックが幸運をみつけに行く話」
イギリスのジェイコブズのおはなし。
ストーリーはグリムの「ブレーメンの音楽隊」と同じですね。
でも、ジェイコブズのほうは、ストーリー展開を楽しむだけでなく、むしろくり
返しの面白さに重点があるように思います。
だから、繰り返しのリズムを楽しみつつ、場面が分かるように語るのが、ちょっ
と難しい。再話もね、難しい。
「脱穀」って、耳で聞いてわかるかな?「麦を打つ」にしようかな、と迷いまし
た。でもそれでは正確じゃないしね。
「殻竿」。大人でもたいていはわかりませんね……。「さお」からイメージできる
かな、と思い切りました。
リズミカルに語ることで、少々知らない言葉があっても楽しめると思います。
子どもが尋ねたら、あとで説明するといいですね。
≪問い合わせ先とリンク集≫
「東アジア民話データベース」をみてください。 
「日本民話データベース」がリニューアルされました。
以前も興味深かったのですが、おもしろい情報がたっぷりです。
活用させていただきましょうね。
  ヤン