今年度はおはなし会のハシゴはしないと宣言したその舌の根も乾かぬうちに、今日はふたつおはなし会をしました(笑)
小学1年生の朝学習と幼稚園4歳児のお話会です。
たまたまどちらも「三匹のくま」(語りの森HP≪外国の昔話≫より)
1年生
わたし「三匹の」
子ども「こぶた!」
わたし「ううん。三匹の」
子ども「やぎ!」
わたし「ううん。三匹の」
子ども「かめ!」「にわとり!」「うさぎ!」
わたし「くま!」
で、語りはじめたのはいいんだけど、くまたちが散歩から帰ってきて、大きいくまが「だれかぼくのおかゆに口をつけたなあ」っていったら、いちばん後ろの端っこにすわっていた女の子が泣きだしたの!
あちゃ~😵
こんなの初めてだよ。
あわてたあわてた。しかも声出してしくしく泣くの。
すぐに先生が横に行って小声で話しかけ、もちろん私は話を中断して「大丈夫よ、最後はうまくいくからね、恐くないよ」って、遠くからだけど励まして。
で、他の子たちがすごかった、彼女のことが気になるんだけど、注目しないようにろうそくの周りに来て「溶けてきてるよ」「きれいやね」「〇△+」といい始めたの。
少しして彼女が落ち着いてから「つづけようか」って、おはなしを最後までやった。
あとで先生にたずねたら、あのとき突然忘れ物を思い出したんだって(笑)
そういえば、みんなは体操帽をかぶってたんだけど、彼女はかぶってなかった。
それで泣いちゃった。
かっわいい~~~
わたし「よかったですう」
先生「村上さんの迫真の演技が怖かったのかって心配しましたあ」
わたし(迫真の演技・・・?)~笑
幼稚園4歳児
わたし「小さいちっちゃいくまのは小さいちっちゃいお茶碗で~おっきいお茶碗でした」
子ども「おやつは?」
わたし「う、おやつもね」
子ども「ごはんは?」
わたし「う、ごはんもね」
わたし「~おかゆを作りました」
子ども「あ、おかゆや!」
そうそうそう、そのために先月「おいしいおかゆ」を語ったのであります(笑)
さすがにおばあさんが家宅侵入してくるとし~んと聞きはじめました。
あ、「ぶつぶつ文句をいいました」ではいちいち笑ってたけどね。
話が進んで
わたし「だれかぼくのおかゆに口をつけたな」
子ども「かわいい~💖💖💖」
わたし「だれかぼくのいすにすわったな」
子ども「かわいい~💖💖💖💖💖」
わたし「だれかぼくのベッドで寝たな」
子ども「ねてるやん! どっひゃ~」
4歳さんになったばかり。女の子がひとり、先生のところにはっていって「眠たい・・」
わたし「さておばあさんはどうなったでしょう?」
子ども「骨折した!」「骨折て何?」「あんな、骨がな、・・・」「逃げた」「血が出た」「死んだ」
「きょうは長い話、よく聞けたねえ。すごいねえ」ってほめたら、みんなとっても神妙な誇らしそうな顔をしてくれました。
おわったら、女の子たちが抱きついてきて、だっこだっこだっこ。
口々に自分のフルネームを教えてくれました。
このクラスは女の子が強いようですね(笑)
ひとりの子が、「また三匹のくまの絵本もってきてね」っていってくれました。
もちろん私は絵本を持っていったのではなくお話を語ったのです。
でも、その子にはちゃんと絵が見えていたんだね~
ほんと、子どもに語るといくらでも話題が尽きない(笑)
明日も1年生。こんどは授業で3回やります。
なんと、分かってみればほほえましい理由(帽子を忘れていた)ですが、その女の子にとっては大ショックですね。
でも、語り手には分からないから、わたしだったらうろたえてうろたえて、気持ちをキープするので精一杯でしょうね。
いちいち慌てていたら語りができなくなりますから、わたしは座禅でも組んで精神を鍛えないといけないかもしれません。
ジミーさん、コメントありがとうございます。
そのクラスは初めて行ったのですが、これからずうっと最低でも1年間おつきあいするので、その覚悟があるので、対処できたんやと思います。