月別アーカイブ: 2014年12月

塩レモン byぽん

ぽんです。
クリスマスイブですね。子どもたちは希望に目を輝かせてますね。
子どもたちの嬉しそうな顔には、本当に心が洗われます。
この子達みんなが幸せになれますように、と思わず祈ってしまいます。
さて、ぜんぜん関係ない話。
先日、初めて塩レモンを作りました。
レモンを切って、塩の分量を量って・・・。
煮沸消毒した瓶に 塩・レモン・塩・レモン・・・ と層になるように入れ
て・・・。
途中までは良かったんです。
が、が、が、・・・。私の右手中指には大きなひび割れがありました。
最初はレモンがちょこっと染みただけでした。
でも、次に塩が・・・レモンが・・・塩が・・・。
ぎゃあ〜〜〜〜〜痛い〜〜〜〜。
思わず思いました。
「リアルかちかち山や〜〜〜」
火傷に唐辛子を塗り込まれた狸の気持ちがよく分かりました。
いや、こんなんわかったらあかんねん。
わかって、語ったら、「意地悪なうさぎ」と「かわいそうな狸」になってしまう
やん。
いた〜〜〜ってなったわずかな瞬間に、こんなことまで思ってしまう。
本当に生活の隅々にまで昔話が染みこんでしまってて、
すぐに、頭を出してきて、存在を自己主張してきます。
私の生活、かなり毒されてます。

私も馬方やまんば  byぽん

ぽんです。
昨日中にUpしようと思っていたのに、日付が変わってしまいました。
馬方ついでに、私も参戦。
私も馬方やまんばを語ります。
もちろん日常語で語っています。
そして、もちろんその日常語はババヤガーの勉強会で完成させたものです。
さて、さて。
とある小学校の2年生1クラスと3年生1クラスに語った時のことです
ここは、毎月行ってる学校。
どちらのクラスでも同じ事があったんです。
馬方は大事な馬の足をやまんばに二本も食べられ、とうとう『二本足の馬』に
乗って逃げます。
その後、もう一度やまんばが言いますよね、「馬の足、もう一本おいていけ・・・」
そのやまんばの台詞の後、子どもたちが口々に言ったんです。
「一本足の馬やっ。」「けんけんで走るんやっ」
その瞬間のクラス全員の納得した顔。
私、心の中で「いや、ちゃうねん。一本足の馬ちゃうねん。今度は馬が食べられ
るねん。」
でも、その直後におもわず、思ってしまったんです。
「一本足の馬で走ってから、やまんばに食べてもらおか・・・」
「いやいや、あかん、筋は変えたらあかん」
結局は子どもの反応にびっくりしながらも、ちゃんとテキスト通り語りました。
語り終えた後、いつも、小澤俊夫さんの「うまからやまんば」の絵本を紹介します。
表紙を見せて、「おんなじ話やから、また、自分で絵本も見てね」って。
ところがこの日は子どもたちが
「一本足の馬のとこ見せて」って。
わたし、「あの・・・、一本足の馬になったっけ?」
子ども、「・・・」しばし沈黙
子ども 「ならへんかったわ」
わたし 「そやね」
子ども 「食べられたわ」
でもね・・・。正直言うとね。
もし、私が伝承の語り手で、自分の子や孫に語っていてこう言われたとしたら、
絶対一本足の馬で走ってから、やまんばに食べさせたと思うんです。
私は、伝承の語り手でもないし、聞き手は自分の子や孫でもなかった。
だから、テキスト通りに語った。
私は一本足の馬は語らなかった。
でも、子どもたちの頭の中では、やまんばが「もう一本〜」と言った瞬間に
一本足の馬がけんけんで走った。
これは、間違いないと思うんです。
もうちょっと違う言い方をすると、
まさにこの瞬間、子どもたち(聞き手)の中に「こう語って欲しい」という意志
が生まれた。
語り手の「こう語ってあげたい、こう語りたい」という意志だけでなく、
聞き手の意志が、お話の表に突然はっきりとした形で現れた。
私は、そう思いました。
みなさん、どう思いますか?
何、たわけたこと言うとんねんって?
そうかもしれません。
この、『聞き手の「こう語って欲しい」という意志』、しばらく考え続けたいと
思っています。
明日は・・・いやちゃう今日は、三宮で再話の勉強会です。
サンタまであと三晩。・・・もう、ええっちゅうに。

忘れてました  byぽん

ぽんです。
忘れてました。
このブログを直接開けて見られた方は、簡単にホームページに行けないそうですね。
詮索しなおさな、あかん。
それなのに、検索しても、出てこない。
なので・・・。
ホームページはこちら
http://www.babayaga2013.sakura.ne.jp
ホームページも見てくださいね。

また、サンタ  byぽん

ぽんです。
また、サンタの話。
皆さんが子どもの時、サンタさんって来ました?
私はねぇ、来てたんです。
他の同年代の人に聞いてみると、半々みたいですね。
我が家は両親がちょっとハイカラだったのかもしれません。
小2の時、サンタさんに鉛筆1ダース貰ったんです。
サーモンピンクでね(色鉛筆じゃないよ、そとの色)、白いチュチュを着たバレ
リーナの絵が描いてあったんです。
嬉しくってねえ。
それまで、絵なんか描いてない無地の鉛筆ばっかり使わされてたんです。
友達はみんなかわいい鉛筆持ってるのにね。
友達同士で交換なんかしててね、その輪に入れなかった。
なので、多分サンタさんに頼んだんだと思います。
夜中に目が覚めて、そうーっと見てみたら、枕元に高島屋の包みにが置いてあった。
「鉛筆や」、思いました。
その時の気持ち今でも忘れられません。
さて、12月なるとお話会でクリスマスの絵本を読むことが多くなります。
私の所属しているサークルでは、お話会の時には、ほぼ100%の確率で絵本を
読みます。
今年もみなさんこぞって選んでおられました。
私が今年使った(読んだ)のは
「サンタのおまじない」
「ぐりとぐらのおきゃくさま」
「サンタさんからきたてがみ」
「マドレーヌのクリスマス」
の4冊です。(紹介した本はもっとありますが)
図書館、保育所が中心です。
あるとき、保育士さんに訊いてみたんです。
「この園の子は、みんなおうちにサンタさん来ますか?」
「いえ、おうちの事情で来ない子もいます。」
ある程度、予想はしてたんですが、やっぱり・・・。ショックでした。
勿論、ご家庭の宗教上の理由で来ない家があるのはわかっていました。
それは、親御さんが積極的にそう育てておられる。
でも、この保育士さんの言うのは違うんです。
積極的理由ではない、消極的理由。
それを訊いてから、12月に絵本を選ぶときには、とても気を遣うようになりま
した。
皆さん、どんな絵本を読んでおられますか?

図書館のおはなし会 ラスト〜  byヤン

子ども16人(2歳〜10歳) 大人7人
手遊び「メリークリスマス」
お話「馬方やまんば」 日常語
お話「あなのはなし」
絵本『ひとりぼっちのミャー クリスマスのよるに』やしろちさと/女子パウロ会刊
絵本『おっとっと』木坂涼/講談社刊
絵本『おおきくなったらなにになる?』ディック・ブルーナ/福音館書店刊
絵本『おべんとうめしあがれ』視覚デザイン研究所
手遊び「さよならあんころもち」
わたし 「馬方って知ってる?」
子ども「しら〜ん」
わたし「あんな、昔はトラックとか無かったからな、馬に荷物積んで運んではっ
てんな」
子ども「ふうん」「へえ〜」
わたし「その馬世話して連れて歩く人が馬方やねん」
子ども「しってる〜」
わたし「……???」
こんな調子でトラックのない時代へとタイムスリップしていきます。
わたし「やまんばって知ってる?」
子ども「しってる〜」
わたし「会うたことある?」
子ども「ある〜」
わたし「え、どこで会うたん?」
子ども「川におった」
わたし「それって、河童と違うのん?」
子ども「ううん。やまんばやった」
わたし「へえ。今からするのは山におるやまんばの話やねんけどね」
聞き手も語り手も、もうすっかり異界の住人になっています。
わたし「あんな、むかしな、ひとりの馬方がおってんて」
子ども「ふうん」
わたし「ある日のこと、馬方は浜で魚をたくさん仕入れてな、馬の背中に振り分
けに付けて山道登って行ってんて」
子ども「振り分けって?」
始めのうちは質問も出るけれど、ストーリーが進むにつれ、口は半開き、目をま
んまるに見開いて聞いています。ときどき、「え〜っ」ていったり笑っ たりし
ながら。
「馬方やまんば」は小学校高学年でするのが面白いのですが、異年齢で楽しめる
図書館でもやります。反応の層が厚いので、毎回違っていておもしろい ので
す。図書館に来る子は本が好きだし、何年もお話会に来ている常連もたくさんい
るし、うまくいけば少々難しい話でも聞いてくれます。
2歳のA君はやまんばの「だれやっ」が気に入って、何度も「だれやっ」って
いってました。でも、だれもうるさがらずに話に没頭していました。終 わった
ら「みじか〜い」「ちょっとも恐くな〜い」
それぞれの聞き方をして、大人もこどもも一緒に楽しむ。この囲炉裏端のような
雰囲気が、大好きです。
お話は寝転んで聞いていたBちゃん、絵本になるとわたしのひざに寄りかかって
見ていました。ぜんぶ終わっても最後までいて、お父さんが呼びに来て も「ま
だ帰らない〜」。
ほんとうに、私も、まだ帰りたくない気持ちでした。これで、今年の図書館のお
はなし会もおしまい。Bちゃんは『おっとっと』を借りて帰りました。 今日初
めて来たC兄弟は『ひとりぼっちのミャー』を借りました。
この一年、来てくれた子どもたち、どうもありがとう。また来年、元気で会おう
ね。    ヤン