1月日常語勉強会

ぽんです。
昨夜から、久々の雨ですね。
雨は嫌いなんですけど、さすがにこれだけ乾燥していると、雨も嬉しくなります。
明日からはとっっても寒いとか。エルニーニョ現象も収まりつつあるってこと
で、これからが冬本番かもしれません。
さて、先週の金曜日、今年初めての日常語勉強会がありました。
テキスト
「ももたろう」
「猿地蔵」
「にせ八卦」
語り
「風の神と子ども」
「てんとうさま金のくさり」
「大工と鬼六」
「ペナンペと子犬」
「貧乏神」
今回も盛りだくさん。様々なお話があって、とても面白かったです。
語りの方も、以前にテキストをされてから語られたお話有り、テキストを飛ばし
て始めて語られるお話有りで、本当に盛りだくさん。
この勉強会を始めた頃の事を思うと、きゃーーって感じです。
さあ、3学期です。短い時間にお話会がいっぱい。短期決戦の学期ですね。
今回、持って来られたお話も、3学期にきっと活躍してくれることでしょう。
あっと、今月のお話の出典はすべて『日本の昔話一〜五』小澤俊夫/再話 福音
館書店刊でした。
                         by ぽん

11 thoughts on “1月日常語勉強会

  1. 「ペナンぺと子犬」は、アイヌの話。
    アイヌの話には独特のかたちと世界観があるので、私の日常語に直すのはむつかしいなと、ずっと思っていました。あ、今も思っています。
    私にとって、アイヌの話は、ヨーロッパの本格昔話と同じように非日常の世界で、ある意味あこがれの世界でもあるのです。
    きょうのペナンぺ話は、いわゆる隣の爺型の話。日本の昔話にもあるから、日常語になおしても違和感はありませんでした。
    それから、この日は、日常語と土地言葉の定義づけをしました。
    大事なことなので、参加した方々、じっくり考えておいてくださいね~
      ヤン

  2. “日常語と土地言葉の定義”が聞けて、すっきり!納得しました。
    今まで、自分の土地言葉はない、とか、どれか分からない、とか、いろいろゆれてましたが、もう大丈夫です(^◇^)
    ありがとうございました。
    この日、「にせ八卦」のテキストが出ましたが、少し前に、「にせ八卦」の類話を『日本昔話通観』(同朋舎)の中から抜き出して、比較したことがあります。
    今日のテキスト(にせ占い師が、頼まれて出張して、困っていたら神様のお助けで無事に依頼を果たせる)の他に、占いではなくて鼻で嗅いで当てる、神様は出てこなくて動物が教えてくれる、など、いろいろありました。
    小道具がいろいろ違うし、それぞれに面白いのですが、話の始まりが、奥さんが間男をしているというのがありました。
    夫が、妻の浮気を発見して、あたかも八卦でそういう風なことが出たように言って、妻を改心させたことがにせ占い師の登場になるわけです。
    このパターン、決して子どもに語るテキストにはならないと思いますが、昔の人は、今と違って大人も語りというものをみんなで楽しんだんだろうなと思いました。
    今は、語りを楽しんでるのは、研究者とか、おはなしのおばちゃんとか、旅行で遠野に行った人とか、ごく一部ですもんねえ。
    なんか淋しい…。
    でも、たくさんの人に知ってもらいたいなあ、昔話の良さを(^_^)/

  3. 土地言葉と日常語の定義を聞けてほんとにすっきりです。
    私の頭の中では、以前ヤンさんに教えて頂いた時から
    日常語=「普段、自分が子ども達と話している言葉」
    としてはっきりしていたのですが、
    土地言葉と日常語の関係?境界?がイマイチよくわかりませんでした。
    すっきり~~(^○^)!です。
    今日「だんだん飲み」を日常語で3年生に語ってきました!
    めちゃめちゃ楽しかったです~!
    日常語で語ると子ども達は、それはそれは参加してきます(^O^)
    日常語だと、知ってるおばちゃんが「なぁなぁ、こんなおもろい話あんねんけど~」的な距離感になるからだと思いますが、どんどん入ってきます。
    ととさんがかえるを飲み込む
    →うぇ~!おれはむりやわ~!
    へびを飲み込む
    →A君 長いのに飲めるか?
    →B君C君 いける、いける!こうやって!(長いものを飲み込む手つきと顔で)
    和尚さんにキジを飲め、と言われる
    →あかん!だんだんデカくなってるやん!もう、無理や~
    キジを飲み込む
    →えぇ~~!飲んだ~!すげ~!
    猟師を飲めと言われる(ここからちょっぴり緊張感(^。^))
    →まさか…飲むのか⁈
    猟師を飲み込む
    →えぇぇ~~!!!
    和尚さんの次の言葉をピリっとして待つ
    オニを飲め→えぇぇ~~!!!
    飲み込む→ぎょえぇぇぇぇ~~!!最強やん!!
    和尚さんが「ちょっと待っとけ」言うて台所に行く→どうなるんや?と、しぃ~んと待つ
    豆を持ってきて→あっ!!そうか!と予想してすごく嬉しそうに待つ。「鬼は外」ちゃう?と口に出してる子も(^。^)
    ととさんの口の中に「オニは~外!」言うて豆を投げてん
    →やっぱり~~!!笑笑笑
    おしまい の後、
    皆んなそれぞれ「ととさん、お腹痛かったけど、オニ飲めるねんから最強やんな」とか「和尚さん、あんな何回も聞きに来られたら大変やな」とか「はじめに飲まれたカエルとかへびとかキジとか猟師とか、オニのお腹の中やし一緒に出たんかな」とか、「2日くらい経ってるし、カエル飲まんでもお腹痛いの治ってたかもなぁ~」とかひとしきりワイワイしゃべって笑ってました~
    あ~、楽しかった(^O^)!!
    日常語楽し~~い!!
    それと!ヤンさん、アイヌのおはなしについてのコメント、ありがとうございます!
    なるほど!
    確かにアイヌや外国の雰囲気を持つおはなしは日常語には、しにくい感じがします。
    今日もね、日常語で語ってたら、「あ、和尚さん、大阪人やな」ってつぶやいてる子がいました!
    外国のおはなしなのに、登場人物が大阪人だったらおかしいですもんね~!
    納得!納得!!

  4. ↑前のコメントを書きこんでから、誰もうんともすんともコメントしなくなってしまったので、不安になってきました。
    何かまずかったかなぁ~…と思って日常語について色々考えています。
    日常語で語るのはとても楽しい。語りたい。自分のよ~く知ってる子(が居てる集団)に語りたい。よ~く知ってる子が混じっていたらクラス全体を、他の子達をもひっぱってくれるので(^o^)
    日常語で語ると子どもと自分との距離がものすごく近くなる。
    語るおはなしも、私の中から出てくる言葉なので、私自身に近いし(私=おはなし かも)、子どもにとってもすごく近いところですすんでいく。
    ここまでは昔々から囲炉裏端で語られていたのとほぼ同じ か 近い と考えらる。
    だけど、大きく違う点に気付きました。
    それは、根本的な
    「子どもと語り手の関係性」
    囲炉裏端で語られていた時は、主に肉親だった。
    現代の語り手は親しい関係だとしても、他人。別々の家に住んでる他人。
    これってとても大きな違いですよね。
    肉親だったら、語る前の子どもの精神状態がわかっている。成長具合もわかってる。語った後もフォローできる。
    例えば、恐い話を語る場合、
    まず、肉親なら語れる状態かどうかがわかる。語ってる途中でもこれ位なら怖がらせても大丈夫 とわかるし、表情見て緩めることも出来る。(←ここは現代の語り手もできる)そして何より、怖がらせても、布団に入るまで、またその後もしっかりフォロー出来る。
    たまにしか会わないおはなしのおばちゃんが、日常語で、自分のすぐ近くですすんでいく恐ろしいおはなしをしたら…
    後のフォローも出来ないのに…
    恐ろしさだけが残ってしまう?
    私の中では、日常語で語るのは、
    ◯おもしろい話
    ◯ちょっとええ話
    がいいと思い、選んでいます。
    自分と子どもとおはなしの距離が近い分、怖い話は出来ないと思っています。
    いえ、私の力量がないから、出来ないのですが、日常語のテクニックを身につけても、自分の力量をわからず、その上選び方を間違ってしまったらいかん気がするのです。
    長々となってしまいましたが、
    アイヌや、グリムなどの外国のおはなしは日常語にするのは難しい、とともに、
    何でもかんでも日常語で語るのではなく、日常語で語る(語れる)おはなしをしっかり選ばないといけない、ということではないかと思うのですが、間違ってるかなぁ~?
    ヤンさんご教授下さい…m(_ _)m

  5. かぶさん、突き詰めて考えてるなあ~
    もうそのパワーが長く続かないジミーです(*_*)
    「風の神と子ども」を今日語ってきました。
    5才さんです。
    以前日常語で語った「さるかに合戦」は、あんまり良くなかった。
    今回は良かった。
    なんでかな?
    今回は、手遊びを先に入れたのがいつもとの違いなんですけど、それがよかったのかな?
    良くわからんけど、次につなげるために、忘れないようにしよう~(^◇^)/

  6. がぶさん、ご指名ありがとうございますー笑
    一生懸命考えてくださって、ありがとうございます。
    怖い話は、何であれ気を付けなくっちゃね。
    日常語でも共通語でも。
    はい、復習。
    みなさん、≪語るために≫の「おはなしの選び方2」を読んでくださいね。
    ひたすら聞き手を「知ろう」とすること。「知ってもらう」ことではなくてね。
    それから、日常語で語ることは、テクニックとか方法とかではない。自分の中からふつふつと湧きあがってくるもっと根源的なものだと思っています。
    ババ・ヤガーで勉強してる方々は、方法としてではなくて、その本質的なところを体得してほしいなと思います。
    はじめは、テクニックとして日常語のテキストを作るわけだけれども、それを子どもに語ることで、語りの本来の意味を実感してほしいと思います。
    さてさて、怖い話。わたしは、日常語で語るほうが、すうっと緩めることができます。聞き手の空気を読んで、それに合わせて自由自在に語ることができます。
    えっとね、日常の言葉を使うことで、聞き手の子どもとお互いにぐっと寄り添えるって感じかな。だから、怖がっている度合いもよくわかるし、ああ、そんなに怖がったらあかんって思うし、それが自然に語り方に出てくるしね。
    もひとつ。
    私がアイヌの話やヨーロッパの魔法昔話を強い日常語に直さないのは、私の好みの問題です。個人的なものです。
    誤解のないようにしてくださいね~
    あ、それでも語順やアクセントは関西弁なんですよ。だから、よその土地の人がきいたら、「なあんだ、グリムも関西弁じゃない!」っていうと思うよー笑
    前回の勉強会で、わたし、「日本全国みんなが日常語をしゃべっている、客観的にグループ分けすると、それが「○○弁」という土地言葉=方言といわれるだけのこと」って、言いましたよね。
    アイヌの話を日常語で語りたい人・語れる人、いくらでもいると思いますよ。
      ヤン

  7. ぽんです。日常語で語ることについて、盛り上がってますねえ。
    「ペナンペと子犬」聞きたかったぁ。勉強会を早退して聞けなかったんですよね。原話がアイヌのお話だったので、日常語にするとどんな感じになるのか興味津々だったんです。なのに、都合で聞けなかった。本当に残念。
    家で配られた資料を見て、いつもに比べて訂正箇所が少なかったので、「やっぱりアイヌのお話やし『よそ行きの日常語』になってるんかなあ」と思ったりしてたんです。
    日常語で語ること全体についてのコメントが主流な中、そこんとこ、また、書いて頂けると嬉しいな。

  8. 日常語は受けていないけれど、「ペナンペ・・・」
    聞かせてもらう機会ありました。
    今回の「ペナンペと・・・」は、日本の昔話風の話で
    登場人物の名前・クナウ・「独特の終わり方」でアイヌのお話だと分かるけれど、一人称の語りではなく、聴きやすいお話でした。
    出典はわかりませんが、手直しをそれほどかんじませんでした。
    このお話をを見つけてくれてよかったと思います。私は気づきませんでした。
    アイヌのお話、私もいつか、語ってみたいです。

  9. みなさま
    迷える子羊 じゃなくって
    悩める子豚 に、コメント・ご教授ありがとうございますm(_ _)m
    ヤンさん、「おはなしの選び方2」 読みに行ってきました。ちゃぁんと書いてありました。(前にも読んだはずなのに>_<) 読めよ~!そして覚えとけよ~! と、言いたいところをグッとこらえてくださったに違いありません。 本当に情けない(*_*)すみません。 テクニックとして日常語で語るのではない。日常語で語ることで、「おはなしを語ること」や「そのおはなし」の根幹・本質をとらえやすく、伝えやすくなる。(合ってます?) ビビビッときてハッとしました。 いつもヤンさんに適切な言葉で表現してもらってやっと頭が追いつきます。 どうも私はそういうとこが弱いです。 感覚だけで、ここまできてしまいました。 日常語で語る意味がやっとわかりました。 同時に「怖い話ほど日常語の方が調節がきく」というのも分かる気がします。 あ、日常語だと私は、おもろい話をさらにおもろく(子どもに合わせて?調子に乗って?)調節できる気がします。これってヤンさんのいうのと同じ?なのかなぁ?ちょっとちゃう? ぽんさん!『よそ行きの日常語』!! 気づかなかった!!ぽんさんのおっしゃる通り、ペナンペはいつもの私の、くだけまくった日常語ではなかった! 練習しながら、なぁんとなく(ほら、また、感覚だけで…)テキストはあんまり大幅に触らなかったなぁ(あ、最初と最後は変えたけど) 特にカラスの神さまが喋るとこなんか、ここはこのままでイントネーションだけかなぁ~って思ったり。 ぽんさんのコメントを読んでからまた、色々考えました! おはなしと私(子どもたち)との距離感だわ!!たぶん… 「どっこいしょ」のおはなしは、私のすぐ目の前か、ひょっとしたら私の話か?という位、すぐ近くであった話。子どもにも近い。だから日常語具合も濃い濃いものになっちゃった。 「ペナンペと子犬」はアイヌだし、一番えらい神さまだし、私や子どもたちからは、少し距離を感じたのでは?だから多分、日常語具合は少し薄まった…。そんな気がする~~! 子どもに喋るとこを想像すると、 自分の体験した面白ばなしは、それこそべったべたの日常語で、どんどん話大きく誇張して面白がって話すけど、 又聞きの又聞きみたいな話だと、そんなにふくらませられないですよね~?そんな感じかなぁ~… あ~~、またまた質問! 日常語で語るとき、おはなしによって「濃い」「薄い」の変化つけますか~⁈

  10. かぶさん
    変化つけません。
    変化はおのずからつきます。
    ははは
     ヤン

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