月別アーカイブ: 2020年6月

『昔話の本質 むかしむかしあるところに』📗

わたしたち、語りの森では昔話の語法について学んでいますね。
小澤俊夫先生のご本と、昔話大学での学びをもとに復習発展させてるんだけど、そのもとの理論は、スイスの口承文芸学者マックス・リュティ氏の説でしたね。
で、リュティ氏の著書の中に、『昔話の本質-むかしむかしあるところに』『昔話の考察-今でもやっぱり生きている』というのがあって、これは、理論だけではなく、個々の昔話を取り上げて、具体的に、昔話とは何かということが書かれているφ(* ̄0 ̄)

ステイホームしながら、この2冊を読み返したの。
いいことが書いてあるのよO(∩_∩)O
で、みなさんに報告したくなった(笑)
井戸端会議でぼちぼちまとめていきますね。

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【まえがき】

スイスのラジオ公共放送で、リュティ氏の昔話についての連続放送があった。それを元に、本にしてある。だから、専門書じゃなくて、一般向け。
お、わたしたちにぴったりね(*^▽^*)

引用
昔話は独特な世界文学です。
多くの昔話が世界の大半をめぐり、移り変わる時代を通り抜けてきています。
そういう話は何度となく異なった環境に適応して外形を変えてはいますが、構造、様式、モチーフなど、主要な点では元のままです。
この驚くべき不変性は、昔話が時を越え所を越えて人間の心に合致していることを示しています。

わたしたち、よく似た話が世界中にあるって、知ってますよね。それって、昔話は「人の心に合致している」から、なんだっていうこと。

昔話に出てくる人物には、人間は自分自身と外界に対してどんな態度をとることができるか、という重大な人間の可能性が反映しているといいます。

べたにいえば、生きる知恵を示してくれるってことね。

そして、昔話は、今では口から口へと伝えられることはないけれども、人気は衰えない。子どもにとっては心の糧だし、大人にとっては文学の原型だって書いてあります。

ところで。
「かしこい百姓娘」の類話に、こんな謎があるんだって。
「世界じゅうで一番速いものは何か」
答え、わかります?
この写真の後に載せとくね。

答え(^∀^●)
「考え。私たちはここにいても考えはアメリカに着いているから」
昔話には、思考と空想の自由がある。
なおかつ、一定の規則に従っている。
規則をはっきり理解することによって、単純ではあるが奥深い昔話の本質に迫る。
これが、この本の目指すところだそうです。
ふふふ。《昔話の語法》のページを、いちから読みたくなるね~

私の持っているのは、野村泫訳/福音館書店の2冊本。
いまは、『昔話の本質と解釈』として、一冊になっています。やはり野村泫訳/福音館書店。
読んで見てくださいね~(。・∀・)ノ゙

 

 

ほたる✨✨

住宅街のまん中に、細い川が流れていて、そこに蛍が飛ぶのです。
うちから歩いて10分ほどの所。
虚空蔵谷川っていって、引っ越してきた40年前は山の中だった。

大急ぎでご飯にして行ってきました。
うまくチャンスの日にぶつからなかったみたい。でも、二匹は確実に見た。
あと、2匹ほど、ん?錯覚か?ほたるか?
毎年の風物詩です。
去年は腰痛で行けなかったけど、今年は何とか行けました。

ほたるは、カワニナっていう巻貝のすむきれいな川にしかすまないのよ。

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今日の更新、《日本の昔話》
見てくださいましたか?

「たにし息子」
カワニナではない(笑)
岩手県の話なんだけど、北日本には、まとまった昔話がたくさん残ってる。
九州にも多いけど。
北と南では、ずいぶん話の雰囲気が違いますね。
それがおもしろい。

トップページの写真も見ていただけましたか?
いつもはジミーさんの撮影なんだけど、今日のはアナンシさんのフウランです。
フウランはとってもいい香りがするの。みなさん、においました?

あたった~🎉

あのね、ツイッターやってるって言ったよね。
でね、いろいろ遊んでるのね。
先日、イタリア政府観光局のクイズに応えたらね、当たった~

さっきポストに入ってたの。
ラファエロのエコバッグとはがき大のクリアファイル。
めっちゃおしゃれ~~~

みせてあげよう。

オンライン講座 日常語の語り入門✨

オンラインでの入門講座をやってみようかと思い立ちました。

ババ・ヤガーでやってる普段の勉強会は、メンバーのWEB環境がそろわないので、今のところやりません。
「待つ」ことも大事だと思うしね。
待つ間に考える事、気が付くことってあるからね。
やっと会えたときって、うれしいでしょうねo(*^@^*)o

日常語の語りは、毎年、何人か、入門希望者がいるんだけど、今年はコロナのせいでできそうにない。
理想は、顔を合わせてやることだけど、いちど試してみるのもいいかもと思って。

考えてみると、けっこう利点もあるのですよ。
募集要項を見てもらったら分かるように、参加者の都合で日程を決めるから、今まで、日程の都合がつかなかった人も参加できるでしょ。
遠くて来られなかった人も、瞬時に会えるのは、オンラインの力ですね。
会場までの道のりがゼロですからね(笑)
そして、わたしたちも会場確保の必要がない。

モニターを通してでも、きっと、やってよかったって思える講座にしますね。
全国の人とつながれたら、素敵だなあ。
各地の土地言葉の良さが、きっとわかると思う。
ぜひぜひ、申し込んでくださいね(*^▽^*)

問題は、zoom。
でも、やってみたらけっこう簡単だよ~

↓ここから入れますよ~

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『おもちホイコラショ』、なかなか評判よさそうで、ホッとしています。
《書籍案内》にコメントくださってるので見てくださいね。
そして、何かコメントしてくださるとうれしいです。
こちら⇒

ふと☕

何か月ぶりかなあ\( ̄︶ ̄*\))
ひとりで、ふと、喫茶店に行きました。
読みかけの文庫本持って。

まだまだみんな自粛してるみたいで、お客はいなくって、ひとり占め。
ふと気がついたら、冷房が効いてて、湿気が少ないのってなんてさわやかなんやろうって、幸せになった。

アイスコーヒーと木苺とチョコレートのチーズケーキ。
ええねん、たまには。
どうせ体重なんて減らへんねんし。
ここのお店のコーヒー、おいしいのよヾ(^▽^*)))

入店の時も帰る時もアルコールで手の消毒。
コロナのこと考えないで過ごしたいな。

BSで、敦煌の莫高窟が映っててね。
たくさんの仏様。色とりどりの仏様。
美しい菩薩像を見てたら、涙が出た。なんでかな。
だいたい、好きだから、博物館とかでも見てるのにね、泣けてくることなんかなかった。

たぶん、今までは、わたしにとって命はとっても個人的なものやった。それが、感染症の広がりで、社会的なものだって、感じるようになった。
そしたら、たくさんの仏さまを作った人たち、守ってきた人たち、信じてきた人たちと、つながった気がした。時空を超えた共感。

このまえのzoomおはなし会で、ジェニィさんが「黄泉平坂」を語ってくださったときに、涙が出た。
あれと同じやね。
1300年の間、たくさんの命がつながってきたけど、きっと細い糸のようなものやったんや。
たまたま、わたしたちは仕合せな時代と地域に生まれ合わせただけ。

自分にできる精一杯のことがしたい。

あ、おはなしのオンライン講座をやろうかと考えてます。
遠くで見てくださっているあなたとつながれるかしら?