日別アーカイブ: 2015年9月2日

日本民家集落博物館って、知ってますか?  byヤン

日本の昔話を語るなら、必見の博物館です。
博物館といっても、野外博物館。
大阪府豊中市の服部緑地公園の一隅に、10棟の民家が各地から移築してあります。
これって、展示してますっていっていいのかなあ?
というのも、どの建物も中に入っていって、すわりこんで囲炉裏の火にあたった
り、お話を聞いたり、わらじを作ったり、などなど、できるのですよ〜  
まず、入り口が大阪布施の長屋門。ここで入館料500円を払います。
なかに入ると、少し高低のある広い敷地に田舎道があって、めちゃ庶民的な草花
が迎えてくれます。ところどころに田畑があります。
小さな看板と矢印に沿って歩いていくと……
宮崎県椎葉村の民家:あの焼畑の村です。
長野県秋山郷の民家:豪雪地帯の家は、壁までカヤぶきです。
奈良県十津川村の民家:十津川村は川に沿ってのびているので、家も細長いのです。
福井県敦賀の民家
大阪北河内の茶室
岩手県南部の曲家(まがりや):ここの土間でわらじつくり体験に参加したこと
があります。
香川県小豆島の農村歌舞伎舞台:ときどき実演があります。
鹿児島県奄美大島の高倉:羽衣が隠してあった? あんな細くて高いはしご、の
ぼれるのかなあ。
大阪能勢の民家
岐阜県飛騨白川の民家:そうあの有名な白川郷です。
大阪堂島の米蔵
この博物館のいいところは、民具も、使われていた通りに展示してあって、「さ
われる」のです。
わたしは、この「さわれる」に魅了されています。
そこに住み、それを使っていた人と、肌でふれあえるようなまぼろしを見るのです。
ちなみに、吹田市の民族学博物館の展示も「さわれ」ます。
みなさんは、「から臼」で搗いたこと、ありますか?
大豆を「石臼」てひいたこと、ありますか?
いろりで「背あぶり」したこと、ありますか?
黒光りした床に寝転がって、雄大な「梁」を見あげたことありますか?
どれも体験できるのですよ〜
もし「ふるやのもり」を語るなら、
馬と同じ屋根の下で暮らすってどんなふうなのか、想像できますか?
もし「貧乏神」を語るなら、
囲炉裏の上の「火だな」の大きさ、焦げ臭さ、わかりますか?ふだんは何を載せ
てるか想像できますか?
アクセスは、北大阪急行の「緑地公園」駅から、公園内を歩いて15分。
日時計や花壇を見ながらミニミニウォーキングです。
お正月には各地のお雑煮大会っていうのがあって、いままで、なんどかごちそう
になりに行っています。一杯300円。
館内には、たくさんのボランティアさんが説明してくださったり、畑を耕したり
されていて、あたたか〜な博物館です。
ぜひ、みなさん行ってみてください。
そして、全国各地の皆さん、お近くのおすすめ博物館を教えてください!
  ヤン