日別アーカイブ: 2020年4月16日

映画評「一つのメロディと四人の画家」🎵

『瀬田貞二 子どもの本評論集 児童文学論 上』報告

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第3章書評など
映画評3「一つのメロディと四人の画家」1957年発表

これも探しまくったけど、見つからなかった。
観ないで書くのも気が引けますが、できるだけ客観的に、評論の要点をまとめます。

映画の内容
四人の画家が、バッハの「ポロネーズ」から得た幻想を絵にする。その制作過程を紹介し、実際に音楽付きで絵を見せるという趣向。
画家は、ジャン・コクトー(フランス)
ジノ・セヴェリーニ(イタリア)
エルンスト・ウィルヘルム・ナイ(ドイツ)
ハンス・エルニ(スイス)

瀬田先生の批評
美術批評は専門でないことを断ったうえで、ポロネーズの絵画による視覚化はさっぱり面白くない、きっと、よそから与えられたテーマだから、画家としてもお粗末な仕事になってしまうんだろうと言います。
ただ、それぞれの画家の制作過程は、個性にあふれていて面白かったとのこと。

結論
引用
素人の見方としては、一つのメロディによる抽象よりも、四人の画家の人間くささのほうに気持ちがかたむくということだ。

戦後の映画の方法、さまざまな試行錯誤があったんだなあと思います。

次回は、絵本と映画についての評論。これはちょっときつい。
というのは、ヤンは、映画は映画、絵本は絵本、昔話は語り、ジャンルが違ものが交雑することに疑問があるのね。

話題が変わるけど、
いまYouTubeで、絵本の読み聞かせの動画がいっぱいアップされてるの、みなさんご存じですか?
絵本は、身近な大人(またはにいちゃんねえちゃん)に読んでもらうように作られてると思う。それを、安易に動画にして配信する意味があると思えない。
作品がよければ、当然観る人は多いだろうけど。
それに、著作権。ちゃんとOKもらってるのかな?